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「 私は映画が好き 」
初めてあなたついた小さな嘘は、あなたに近づくためのものだった
「 私はあなたが好き 」
今までで一番緊張した言葉は、あなたに近づくためのものだった
「 私は手を繋ぎたい 」
知らない間に口から出ていた言葉は、あなたに近づくためのものだった
「 どっか行こう 」
誘ったのは、あなたに近づくためのものだった
「 どんな音楽が好き? 」
聞いたのは、あなたに近づくためのものだった
「 今度試合見に行くね 」
1人でも見にいったのは、あなたに近づくためのものだった
「 電話しようよ 」
しつこく言ったのは、会ってない時もあなたに近づきたかったから
「 もっと態度で示してよ 」
初めて不満を口にしたのは、あなたにもっと近づいてほしかったから
「 もういいよ、別れたいんやろ 」
初めて口にした別れるという言葉も、あなたとの近さを確かめたかったから
「 だいすき、愛してる 」
あなたがそういう度に、私たちの距離が近くなった気がした
「 好きなのかわからない 」
そう言われた時、目の前にいるはずのあなたとの間に大きな距離を感じた
「 私はどんなあなたも支えたい 」
声にならない声を使って、あなたに近づこうとしてみた
「 うん、ありがとう 」
お礼なんかが欲しいんじゃないよ、やっぱり近づけないみたい